JBA吹奏楽指導者認定試験 受験記(2)
日本吹奏楽指導者協会の認定試験は、年に1回、全国で1会場のみで実施という、レアな試験です。
で、その会場はここ数年、神奈川の川崎市にある洗足学園音楽大学になっています。
今年は、首都圏にある実家からの出陣。余裕を持って会場に向かいます。で、大学構内で、直前に終了した「吹奏楽ゼミナール」を終了した同じ県内の指導者3名と遭遇。早く出てきて正解でした。しばしの立ち話の後、激励(?)を受け会場に。また受付前で、控え室で食事を取りながら、楽典の確認をしました。
集合時間になり、集合場所へ移動。点呼を受け、試験の時間割についての説明を受けます。
「合奏実技試験」
初めの試験は、なかなか受からない合奏実技。
まず受験生全員が、試験会場から遠く離れた控え室に移動します。控え室は大学のリハーサルルームで、だだっ広い部屋で各自試験対策をします。(と言っても、他人に迷惑をかけなければ何をやっても可。但し外には出られない。)そして、説明時に渡された紙に書いてある時間になったら、予見室に移動します。
申し込みが遅かった私は、7人くらいいる一番最後。合奏は何をやっていいのか分からないので、楽典の確認とか時間をつぶします。(約1時間強)
時間になったら予見室へ行き、その前にいる係りの人から試験の内容の説明を受けます。ここで初めて試験の曲が判明します。そして、10分間ピアノレッスン室に隔離され、スコアを前に予習をします。
と言っても、私はピアノが弾けません。(爆)片手でメロディーを追って、「あ、こんな感じかな?」と悪あがきをします。(今回は、知っている曲だったので、鼻歌で棒振る練習をしましたが。)
10分後呼び出され、試験会場へ。
試験会場は、吹奏楽ゼミナールのメイン会場。ステージ上には大学のバンドのみなさんが、そして客席には終了した受験者と試験官がいます。
客席に荷物を置き、指揮台へ。試験官と奏者にあいさつをし、改めて試験官から試験内容が告げられ、試験スタートです。
「じゃ、まず1回通します。」
と指定された部分までの通し。予見室で時計を見てテンポ確認をしたが、どうだろう?
「ありがとうございます。それでは、前奏部だけやってみますか。」
と前奏だけ取り出す。“ん?どこかおかしいかな??”
実はこの試験「曲中に間違いが1箇所あるので指摘してください。」という内容を含んでいます。で、これが私にとっては超えられない壁だったのです。過去にはDをD#で吹いていたりと、見つけられない課題が殆どでした。
「そうしたら、木管から。」と木管分奏。う~~~ん・・・。
「・・・じゃ、金管。」・・・何か違うような・・・。
どうなんだろう・・・。
そうすると「もう少し進めてみたら?」と試験官からの声が。うぅぅぅ、背後からかけられる声、怖いんですよぉぉ。
と、先に進めてみます。第1主題に行くと途中から対旋律が出てきます。スコアをにらみつつ音を聞くと、何か音符と違うような・・・。
「はい。じゃ、ここも分奏してみます。あ、ここは・・・。」とまずは第1主題のダイナミクスを指示します。
で、また取り出して分奏。ここで、対旋律の音の間違いが判明し、奏者と確認をします。
「・・・○小節目の最初の音は?」「○です。」
「あ、それはOKです。じゃ、その前の小節の3拍目の音は?」「△です。」
「あ、それ間違ってますね。□に直してください。」ともう一度演奏するとOK!!
・・・・・・・・・やっと、間違い指摘できた・・・・・・・・・。\(^^)/\(^^)/\(^^)/ 心の中でガッツポーズでした。
しかし、以前だと奏者からの拍手があったはずだけど、今回ありませんでした。(あれ?)
残り時間で、1・2点指示を出し通して試験が終了しました。
今回は何とか間違いが指摘できた“はず“なんですけど、どうなんでしょう?結果がどきどきです。
少し、気持ちが軽くなったところで、10分休憩。筆記試験会場へと移動します。
※今回の課題は、「エル・キャピタン」。第1マーチまでが課題でした。
<続く>
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